会社員ライブラリー

しがないサラリーマンの書評やエンタメ鑑賞の記録

ナナシス

【ナナシス】それでもAsterlineは「誰かの背中を押す」――『EPISODE2053 SEASON2』

とある映画の撮影で訪れた孤島での夜。満天の星空の下で、奈々星アイは「Asterline」らしさについて模索していることを支配人に告げる。アイドルでいるために無理をするのは違う。自然と誰かの背中を押せる、そういうのが私たちらしいのではないか――と。 こ…

【ナナシス】ナナシス10周年に寄せて――ナナシス楽曲と私

※この記事は2024年2月19日に他媒体でアップしたものです。 10年前の今日、「Tokyo 7th シスターズ」(ナナシス)は産声を上げました。10年という月日は短いようで長く、一瞬のうちに過ぎ去ったように感じるものの、その間に多くのファン(支配人)を獲得し、…

【ナナシス】ありのままに叫んだナナシス2053 2ndライブ――Tokyo 7th シスターズ 2053 2nd Live “Brightestar”

Tokyo 7th シスターズ 2053 2nd Live “Brightestar” が12月16日、17日の2日間、江戸川区総合文化センター大ホール(東京都)で開催されました。今年3月に開かれた1stライブから早9カ月。今回は2053組では初となる声出しOKのライブでした。歓声やコール&…

【ナナシス】ナナシスの新しい"ハジマリ"を見た――Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live "Startrail"

2015年5月31日。私は東京・お台場にあるZepp Tokyoに向かっていた。ナナシスの記念すべき1stライブ「H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!」(ハジマライブ)に参加するためだ。季節を先取りした暑さのなか、物販で5時間並んだことは今となっては良い思い出だし、何より、…

【ナナシス】つながりの拡散と途絶――EPISODE 2053 SEASON1-006「スター・ライト」

EPISODE.2053 SEASON1-006「スター・ライト」にはアイドルどうしの"バチバチ感"が終始漂っている。「Asterline」の七々星アイ・一ノ瀬マイ・朝凪シオネ、「LuSyDolls」「RiPoP」の恋渕カレン・一ノ瀬ミオリの間には、「切磋琢磨」という爽快感あふれる言葉で…

【ナナシス】「つながり」が生み出す思考変容――EPISODE 2053 SEASON1-005「星屑のアーチ」

前回の記事では『EPISODE 2053 Roots.』の背景にある「競争社会」の功罪を整理し、消耗や疲弊を乗り越えるための戦略として、利得から切り離された「つながり」の重要性を述べた。 yojouhan0526.hatenablog.com 「Roots.」はメンバー入りを賭けた候補生どう…

【ナナシス】競争社会を颯爽と生き抜く「つながり」の価値――「EPISODE 2053 Roots. SEASON1」

Roots.は、その出自からして「競争するアイドル」というイメージが強い。ここで言う競争とは、Roots.のメンバーを賭けたオーディション候補生の競争、隆盛を極めるエンタメビジネスを勝ち抜くという市場競争――の大きく二つを指す。 つまるところ、『EPISODE …

【ナナシス】「現実の重み」のなかで歩みを進めるには――「EPISODE 2053 Season1」

相変わらず、現実の"重さ"を感じる――。『EPISODE2053 Season1』を通して観ての印象である。 ここで言う「現実」とはつまるところ「大人の世界」のことで、お金を稼ぐことの優先順位が高く、収益の獲得と拡大を念頭に置いた行動が志向される。直接的な利益に…